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公務員試験に落ちても進む道は「公務員だけじゃない」という話

投稿日:2017年8月27日 更新日:

以前、公務員試験で奈落に落とされた話で苦痛な経験をブログに書きました。「とても共感しました」とコメントを頂き、大変光栄でした。

いま思い返せば、公務員試験が終わってから落ち着いたころに「いったい自分は、この先どうしたらいいのだろう」と悩んだものです。

コメントをしてくださった方もわたしと同様に「将来の心配」をしているようで、まるで昔の自分を現代に蘇らせたと錯覚し、とても心苦しくなってしまいました。

 

公務員試験に落ちた後、わたしには2つの選択肢しかないと思っていました。

1つ-来年の公務員試験に向けて、再勉強する日々を送る

2つ-このまま現場監督という仕事をやり続ける

どちらも自分にとっては、とても苦痛な選択でした。1年間という短いようで長い期間を勉強する日々を送るのも精神的にキツい、ましてや努力が合格に結びつくわけでもない。

それが嫌なら、現場監督を何十年と続けて人生を送るのか・・・と、頭のカタイわたしは2点のどちらにするかを思い悩み続けていました。

 

結果として、いまは「現場監督」はやっていません。そして、「公務員」でもありません。

わたしが言いたいことは1つです。

 

公務員になることだけが最適解ではない

 

「そんなのわかってる」とか「当たり前体操でしょ~」なんて人もいるかもしれません。しかし、実際にわたしと同じように悩んでいる人はいくらでもいることを知りました。

勉強ができるから頭の回転が早いでしょ~? なんて今だに言われたりもしますが、はっきりいってわたしはチンパン級の脳タリンです。

 

こんなわたしでも行動できたから、優秀なあなたならもっといい選択ができると思っています。

わたしはいまでも「もっと早く行動していれば良かった」と後悔しています。そんな後悔は役にも立ちません。

 

あなたの中で1つの参考になればと思い、この記事を書かせていただきます。

不合格後は「思考」がループするだけだった

冒頭でもお話したように不合格がわかってからというもの、ものすごく悲観的な考えしかしていませんでした。

「このまま今の仕事(現場監督)を続けるのか・・・いやいや、もう一度挑戦するしかないのかな?」

考えていることは2つの選択肢だけで、それ以外に思いつくことがなく永遠とループしていました。

いまの仕事を続けるべきか

ずっと悩み続けていたのが実情です。

なにをしても忘れることができないトラウマのように焼き付いていました。

たとえ、友人と楽しい旅行に行ったとしても心の中では「どうしよう、このまま俺は仕事を続けるのかな?」と一定周期ごとに考えてしまっていたわけです。

これでは、せっかくの楽しい旅行も楽しくありません。当時の旅行写真を見ると、やはり笑顔のようで無表情な顔をしていて、写真からは楽しそうな雰囲気がまったく伝わってきませんでした。

仕事に夢中になれば、忘れられると思った

当時、担当していた仕事が大詰め段階に入り、いやでもやることがたくさんありました。いま思うとある意味、幸いなことだったかもしれません。

 

山盛りたくさんの仕事がある中で一生懸命こなしていると公務員試験の出来事なんか考える暇もありませんでした。家に帰れば、寝るだけの生活でしたので、プライベートでも考えることはなかったです。

ところが、大詰めの仕事が1区切りがついてしまい、仕事中にでも様々ことを考える余地ができてしまったのです。

 

嫌な出来事を思い出したくなかったわたしは、「考えないように」と他の現場に自ら手伝いにいったり、関係ない仕事にまで手を出していました。

ですが、このとき「人の仕事までやって、いったい自分はどうしたいんだ」と思うようになってしまい逆効果でした。自分の仕事であれば夢中になってやっていましたが、担当外の仕事となると途端に我に返り、本来の悩みを考えていたのです。

 

Ka`s(かーず)
やる気マンすぎて会社での評価はよかったけど、心ここにあらずでした

 

真剣にどうするか考え始めた

発表から数ヶ月間も悩み続け、挙句の果には考えることすら放棄するように逃げ回っていたわたしも真剣に考えないといけないと感じました。

わたしが最初に考えたのが「なぜ悩んでいるのか?」でした。これが根源であり、全ての原因のもとであったので掘り下げて考える必要があると思ったわけです。

答えはすぐに出てきました。

とにかく今の仕事が嫌で仕方なくて、仕方なく続けてるだけでこのまま続けたいと思えない。

最初から好きでもなかったし、就活のときに大学の教授経由で仕方なく入社したようなものだし、本当に入りたい場所でもなかった。

断れなかった自分も悪いけど本当に続けたいと思えるような仕事じゃない

この他にもたくさんの理由が出てきました。わたしが頭の中で考えていたことは、客観的に見て「わがままで清々しいほどアホだな」なんて思います。

 

あなたもどうして悩んでいるのか書き出してみるのはどうでしょうか?

こんな感じで悩んでいる理由を書き出してみろ!なんて言いませんが、少なくともわたしは理由を書いていたら「いまの仕事が本当に嫌だから悩んでいる」と憎しみが篭もるぐらいに理解できました。

理解することで次のステップをじっくり考えることに役立つはずです。

公務員試験に再挑戦するか考えた

逃げ回っていても仕方ないと理解してからというもの、考える速さはクルマよりも新幹線よりも早かったです。まさにスーパーマンのように世界の裏側で助けを求める声に応じるようなスピードでたくさんの考えが巡っていました。

 

考える中で「公務員試験の再チャレンジ」についても考えました。

結論としては「再挑戦はやめたほうがいい」でした。

 

1番の理由は「時間の無駄」だからです。全労力を試験のために注いでも確実に受かる保証はどこにもなく、何度も挑戦するくらいなら違うことに挑戦したほうがいい。これがわたしが考えに考えた末に出た答えでした。

その他の理由もいくつかありますが、前回の記事で書いていますので割愛させていただきます。

関連公務員試験に挑戦した社畜が奈落に落ちた話

まず仕事を変えてみようと思った

いまの仕事が嫌で仕方ないこと、公務員に挑戦するくらいなら別のことに挑戦したほうがいいと思ったこと

「じゃ、いまの仕事(業界)から公務員以外で、別の仕事に挑戦してみてはどうだろうか」と考えるに至りました。

Ka`s(かーず)
なんで早く行動しなかったのか・・・

 

いまや転職すること自体珍しいことじゃないのですが、当時のわたしは古風な考え方をしていて「公務員以外に転職するのは結局同じ」と思っていました。なので、企業から企業へと転職する人をどこか異星人を見るようなキモチがあったのは事実です。

転職するなら公務員以外の道はないと本気で考えていて、ものすごく古風な考えだったと思っています。

 

とりあえず転職サービスに登録してみた

転職するなら世間でよく聞く「転職エージェント」なるものを使う必要があるのだろう

そんなことを思いながら、とりあえずいくつか登録してみました。就職活動もまともにしてこなかった「運」だけで生きているようなわたしにとって、非常に強力な武器であると思いました。

一番助かったのは、日程調整を代わりにやってくれることです。当時、仕事をしながら活動するため仕事中に連絡が来てしまうのがとても不安でした。仕事の都合で動けないこともしばしばありましたが、そういった時の対応を代わりにやってくれるのは助かりました。

いまは若手向け(第二新卒)のエージェントがあるのでそちらに登録したほうが結果がでるのが早いのではないでしょうか?
自分は「とりあえず」というキモチから登録しましたが、使ってみると、しっかりとアドバイスをくれたり、仕事しながらでも活動しやすいと思いますよ。

「使えるものは使う精神で挑戦するのが一番いい」そんなキモチを持って活動していました。

【オススメの転職エージェント】

▼リクルートキャリア(就職Shop)


大手リクルートが運営する既卒、第二新卒に強い転職エージェント。登録後の面談では親身に現状の話を聞いてくれて、自分の秘めたる可能性を見出してくれます。個別サポートも充実しており、成功まで2人3脚でフォローしてくれるのが特徴。早期退職してしまった場合でも、人柄を重視してもらえる企業を中心に紹介してもらえます。

 


▼メイテックネクスト


技術系の職業に強い転職エージェントです。理系出身の強みを活かせる分野が中心なので異業種への転職の足がかりになるでしょう。こちらもサポートが手厚く、企業ごとの面接対策や書類の添削などのアドバイスを受けながら活動できるのでメーカーを希望するなら利用するべきです。

 資格にも挑戦しようと思った

公務員試験に挑戦したことで日頃から勉強する習慣が身についているわけで、これを別に活かせないかと考えた結果、答えは1つでした。

「資格を取得する」ことです。

資格というと様々なものがあり、なにを取得するのかを考える必要があります。仕事に直結する資格がいいのか、それとも関係のないものがいいのか?それは個人によって変わると思います。

しかし、あえて言うなれば、英語の勉強してみるのはどうでしょうか?

英語はこれから必要だと思う

わたしも勉強中ですが、なぜ英語がいいのかと言えば「グローバル化する世界の中で、日常的に英語ができない先進国は日本だけ」だからです。身近の人と話をするとわかりますが、英語を喋れる方はいるでしょうか?

建設業にいたわたしは思い返しても、英語を喋れる人は皆無でした。今後、日本でも当たり前のように英語が必要になって、英語が必須条件の仕事が来ると思っています。

そう思うのも1つの事実があるからなのです。

ちょっと極端に話が変わりますが、パソコンが本格的に普及し始めたのが1990年代で仕事でも使われるようになってきました。会社にいる50代後半から60代の方で「パソコンが使えない」なんて方がいないでしょうか?

普及し始めたときには、ベテラン社員は30代でばりばりに仕事をしていたはず

「面倒だから」とかそんな理由でパソコンスキルを軽視し続けていたのではないかと思います。そういった方々を見てきて「いままでなにをしていたのだろう」と強く思うのです。しっかりしている方がほとんどではあると思いますが、少なからずそういったベテランの方もいるのが事実です。

話は戻りますが、そういった現象が「英語」に関して同じように10年後、20年後には起きると思ってます。つまり、いま勉強しておかないと将来「あいつ使えないな」なんて若い子に思われるのではないでしょうか?

Ka`s(かーず)
少なくともわたしはそんな風には思われたくない

おわりに

公務員志望を完全にやめた後、わたしは転職活動をしました。

それもじっくりとゆっくりと活動し、事務職へとキャリアチェンジしたわけですが、もっと早く行動しておけば良かったと後悔しています。

公務員という肩書だけに固執しぎて、他の分野をまったく見ようとしなかったわたしは限りなく愚かな行動だったと思っています。

仕事はいくらでもありますし、キツい仕事が嫌なのはみんな一緒です。公務員を希望するのもどこか楽なイメージがあるからではないでしょうか?

しかし、イメージと違うことがほとんどであり、現実は厳しいものです。

いろんな分野に目を向けたとき、いまよりもはるかに職場環境がよくなる仕事はいくらでもあります。固執した考えをしている間は、偶然に偶然が重ならなければ見つけることは難しいでしょう。

「自分から環境を求めて諦めずに行動すれば、見つかる可能性は格段にあがります!」

さいごに

わたしの好きな言葉にこんなのがあります。

何かをやりたい、何かを変えたい、何かを成し遂げたいのなら、
やり始めることが肝心

カール・ヒルティ 「幸福論」

まずは「とりあえず」という意識からでもいいから行動してみるのはどうでしょうか?

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