インターネットとゲームが大好きな元現場監督の日常:雑記帳

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気をつけたいこと

どこからか聞こえるラップ音は心霊現象ではなく、建築材料が原因!

投稿日:2017年7月27日 更新日:

夜寝ていると、静かな空間に包まれる中でどこからともなく「ピキッピキッ」・「バチッバチッ」と軋む音が聞こえてくる。誰も居ないはずの空間で聞こえてくる音は、ラップ現象と呼ばれてたりします。

寝る前にテレビで心霊特集なんぞやってた日には恐怖で目が覚めるといった経験をよくしていました。本気で怖いですよね・・・

家が軋む音の正体は一体なんなのか?実は、建築の観点から見るとなんてことのない自然現象なのです。


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家が軋む音「ラップ現象」とは

まず、どんな音なのか例えると、指を「ポキポキ」と鳴らすように誰もいないはずの部屋でどこからともなく聞こえてくる音のことです。

この音を幽霊が発生させていると提唱する人々がいて、そういう説が世の中に浸透していったことで「ラップ現象」という言葉が産まれたのだと思われます。物理的心霊現象だのとスピチュアルな世界では言われていますが、ちゃんとしたメカニズムを知らなかったころは、わたしも心霊説ばかり信じていました。

Ka`s(かーず)
小さい頃、わたしの実家ではこの音が原因で友達から「幽霊屋敷」と呼ばれていましたw

建築の観点から見る「家が軋む音の正体」

一般的に戸建て住宅の構造は、木造が主流であることはよく知らていると思いますが、ラップ現象で発生する音が多いのも木造建築です。

木造建築では、柱や梁(はり)といった構造上重要場所で木材を使用しているのですが、この木材が割れる時に発生する音がラップ現象の正体なのです。

木材が割れる音が起こるメカニズム

建築後、木材は外部環境など様々な要因によって伸縮します。伸縮する際に、割れる音が発生する仕組みになっているわけですが、施工不良というわけでもありません。

POINT冬場で暖房器具を使用した場合、室内温度が急激に上昇します。このとき木材の外部と内部で温度差が生じ、外側の水分が微量ながらも蒸発して外側だけが乾燥する状態になります。

乾燥すると縮もうとする力が働き、外側のほうが内側よりも縮もうとする力が強くなってしまい、結果として表面が割れてしまうわけです。

住宅などの建築では、多くの材料を組み合わせて作られているため完成したばかりの家では材料に落ち着きがなく、収縮運動が頻繁に発生します。そのため、ラップ現象のような音が頻繁に発生してしまうわけです。

ちゃんと乾燥している木材を使えば、こんな現象は発生しないはずと思いますが、建築では、しっかりとした乾燥材を使うことが決められています。

Ka`s(かーず)
補足までに乾燥材を使う理由を説明しておきます。

なぜ乾燥している木材を使うか

建材に使用する木材に含まれてる水分量のことを含水率というのですが、JAS規格の製品として認定されているものは、含水率は概ね20%以下となっています。

POINTもし仮に未乾燥材で建築してしまうと、完成後は一見変化はないように感じます。しかし、しばらくすると建物自体が収縮していき、建具(ドア)などが閉まらなくなってしまうような寸法変化が起こってしまいます。

ですが、優秀な乾燥済木材というのは、現在ではあまり出回っていません。大昔の大工さんなどが長年かけて自然乾燥させた木材は、非常に優れていてラップ現象が起こることは少なくなります

今は、含水率20%を基準とした木材を使うことで建築後の不具合が起こりにくいと考えられています。

おわりに

ラップ現象で人の家を幽霊屋敷とか言う前に、建材の収縮運動によって発生する音であることを理解できたかと思います。

まぁ、小さい子どもに説明しろと言われても難しい気もしますが、心霊現象とかそういうのはないと思いますので安心して欲しいです。あと新築の場合2~3年くらいは冬場になると、大きなラップ音が発生するかもしれないですが、この期間を過ぎてしまえば大きな音も発生しなります。

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