ライフスタイル 気をつけたいこと

交通事故で泣き寝入りしないためにドライブレコーダーは重要であるという話

投稿日:2017年11月22日 更新日:

ドライブレコーダーについて話。みなさんは愛車に装着しているでしょうか?

最近ではドライブレコーダーを取り付けるのが当たり前になりつつありますけど、僕は装着について義務化するべきだと思っています。

事故に遭ったときに、当時の状況を語るだけでは第三者は信用しなかったりします。当事者間でも、自分の都合が良い話だけをかいつまんで説明したり、と信憑性に欠けることだってありますよね。

そこで、実際の事故状況が映像として記録することができるドライブレコーダーが活躍してくれるわけです。

これから僕が「あの時ドライブレコーダーがあれば良かったのに…」という、悔しい思いをした実際に遭遇した事故の話をしようと思う。

ドライブレコーダーを取り付けるか迷っている方はぜひ今回の話を参考していただきたい!当たり前ですが、突然の出来事はいつも突然ですので、備えは整えるべきだし、ドライブレコーダーを義務付けるべきだと思っているくらいなのです。

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盛大に当て逃げされて、泣き寝入りした交通事故

深夜の夜道で車が動かなくなるほどの交通事故に遭ってしまい、ひどい目に・・・。

あれはまだ、大学生の頃だった。

親名義の車(軽自動車)を借りて、彼女と美味しいと評判のステーキハウスにディナーを食べに行った日。

気分は有頂天でご帰宅

ディナーとは名ばかりで、大学生の身の丈に合わせた場所なので、料金もそこまで高くはない。それでも、当時は「美味しいかったね」と二人して、満喫した気分で帰宅した。彼女を自宅まで送り、充実したリア充感を感じながら、いつもと同じ帰路を目指した。

 

ところが、リア充感が増幅しているためか、いつもとは異なる道で帰宅しようと思い、遠回りの道を走らせた。

当時はボーカロイドにハマっていて、彼女がいないところでコソコソと聞いていた感じのイキリオタクでもあった。いつもより音楽のボリュームを上げた車内には、人ならざる声が響き渡っていたわけだが、当時は本当に神様のように崇めていたので許してほしい。

 

Ka`s(かーず)
この時、いつもと同じ帰り道を選んでいれば、事故に遭ってはいなかったのだが、そんなのは「たられば」の話である。

運命は道の選択によって決まっていた

僕が彼女の自宅から帰宅する際に、よく利用していた道は田舎ならではの農道である。車がギリギリすれ違えるほどの道幅で猛スピードで通る者など傾奇者くらいだ。*傾奇者とは、常識は知っているが社会的非行を好み、逸脱した行動を好む者たちのことである。

この道で帰っていれば、安全に帰宅できることが80%も確約されていたに違いない。20%は傾奇者の登場によって、危険な目にあった場合の数値だ。(この数値には、なんの根拠もない)

1人で舞い上がっている状態なこともあり、少し夜風を感じようと、遠周りの道を選んだのが間違えだったのだ。

事故にあった道

*写真はイメージ

その道は、県道に指定されている道で片側一車線ではあるが、路肩が余分に設けられている分、片側二車線のように感じるほど広い道だった。中央には追い越し禁止となるオレンジ色の線が引かれている道だ。(重要)

昼間は運送系トラックが多く行き交う道で、交通量はかなり多いほど。しかし、夜になると田舎の顔を表し、極端に交通量が少なくなる。

 

とくに急ぐ理由もなく、むしろ気分が良かった僕は制限速度以下の速度でこの道を走らせていた。時間は深夜の1時前といった具合だったと思う。周りには一台も車はいなく、もちろん歩行者なんているはずもない道である。

 

自宅まであと数キロという地点にある緩いカーブにさしかかった時だった。

ドリフトでやってきた傾奇者

それは突然の出来事で理解するまでに数十秒かかるほど困惑したものだ。

緩いカーブにさしかかり、対向車(二台)がいることに気がついた。もちろん道幅はかなり広かったので、なにも意識することなく車を走らせていたのだが…

異様な様子であることに気がついた時にはすでに遅かった。

 

あろうことか、対向車は緩いカーブを猛スピードでドリフトしており、一台目の後続車が更なる傾奇者ドリフトを決め込んでこちらの走行車線に入り込んできたのだ。

 

広い道だからと、相手も油断していたのか、避けきれると思ったのか定かでないが、こちらの走行車線を車体すべてが占領してしまうほどあった。もちろん路肩に避けても、避けきれなかったほど車体全体が僕の道を占領していたのだ。

 

しかし、とっさに避けようとした判断は正解であった。あのまま、避ける行動すらせずに走り続けていれば間違いなく、こちらが死んでいた。人間の危機管理能力は凄いと思う。こういう出来事を経験したことがある人ならわかるかもしれないが、無意識で自分を守ろうとする防衛本能が自然と働くものではなかろうか。

避けきれなかった結果、相手の車体の後ろの部分に僕が運転していた車の運転席側に衝突してしまった。

車は動かず、傾奇者は逃げ出す

幸いにもこの時の僕は軽症で済んだ。シートベルトもしっかりと着用し、エアバックだって初体験した。

しかし、車はどうだろうか?

フロントガラスは全部割れて、サイドミラーもなぜか車内に吹っ飛んでいたし、エンジンルームは半分がスクラップ状態へと変貌を遂げていた。

 

事故に遭った瞬間は、なにが起きたのか理解することができず、やっとの思いで「交通事故に遭った」と理解したときに思わず口から出た言葉が

「マジかよ?!これ夢?!ゲーム!?」

と、完全にゲーム脳である。

 

一呼吸し、冷静になった僕は相手の心配もした。「突っ込んできた相手は無事だろうか?」

運転席側の扉が開かなかったので助手席側のドアから車を降り、相手の車へと駆け寄ろうとしたときだった。

 

「ぶーん♪」

 

突っ込んできた車とそれの連れらしき車の二台は事故直後に停止していたのだが、僕が車体から降りたことで生存確認ができためか走り去ってしまったのだ。

状況がまたもや理解できずに混乱する

走りゆく傾奇者の車をただ、ただ呆然と立ち尽くしながら見つめていた僕はいまどんな状況なのか理解することに苦しんだ。

「え?え?ウソでしょ?え?これどうなるの?」←独り言を喋ってたのは覚えてる

 

5分以上はただ、立ち尽くしていたと思う。目撃者どころから傾奇者以外の車は一切通らず。ただ1人でどうすればいいのか戸惑っていた。

しかし、虚無の心は鬼のような怒りへと変わり始め、冷静さを取り戻した。そして、警察へ連絡し、深夜ではあったが両親にも電話をした。この時、僕の声は怒りと悲しみで震え上がっていたに違いない。

Ka`s(かーず)
就寝中だった両親が光の速さで駆けつけてくれて本当に助かった。

交通事故直後に救急車で搬送

事故直後の自分の姿など、どうなっているのかよくわからなかった。

両親が到着してから、「あんた血まみれじゃない!」と言われて、額から大量の出血をしていることに気がついた。

そして、すぐさま救急車で搬送されることになり、警察との実況見分は診察後へとずれ込んでしまったのだ。

破損したガラスが顔に刺さってた

痛みすら感じていなかったのだが、いざ救急車に乗ってからというもの顔中に熱いなにかを感じた。

そう、事故の際に割れたガラスの破片が顔中にクリーンヒットしていたのだ。血まみれになるのも頷ける。

 

おそらく刺さっていたのはサイドガラスであろう。フロントガラスはまるまる道に落ちていたので、ありえない。それもそのはず、通常のフロントガラスは飛び散りなどを考慮されて設計されているので、そんなことになるはずはない。

サイドミラーが車内に吹っ飛んできたことから、サイドガラスを突き破り、そのガラスの破片が見事にクリーンヒットしていたのだ。

破片の大きさはわずか数ミリ程度なので、氷柱のようなタイプのガラスが刺さっていたわけではない。しかし、細かく飛び散った破片は衝撃の勢いがあるため、傷つけるだけの威力はあったのではないだろうか。

 

そんな冷静な分析を救急車の中で行っていたのだが、痛いw

この一言に尽きる。

ガラス破片の除去をしてもらう

深夜の病院というのは、初めてでちょっとエッチな看護師が患者さんの個室に個別訪問するとかいう、そんなイメージを持っていた。ガラスの破片を除去してくれるお医者さんも可愛い看護師付きで女医であろう、と勝手に妄想していたのだが、現実は無慈悲だ。

 

渋めのおじさんとガンダムのような看護婦が僕のプルプル肌からガラスの破片を除去してくださいました。本当にありがとうございます。(いろんな意味で)

 

施術中に目の中にもガラスが入っていると言われ、これを除去するのにとても時間がかかった。反射的に目をつぶろうとしてしまう中、僕のつぶらな瞳を傷つけまいと綺麗に除去してくれるものだから、本当にありがたい話だ。

施術終了後、警察と実況見分

事故当時の状況を明確に伝えた。その日あった気分が良かったことまで伝えた。

しかし、警察の対応は実に塩対応で、腹立たしい感情を持ったのは覚えている。*塩対応とは、素っ気なく、相手を舐めているような対応をすることである。

車検証、車検証うるせーよ!

病院から現場に直行すると、すでに現場には3台のパトカーが止まっており、調査をしている様子だった。

 

僕が到着した途端、警察官が寄ってきて放った発言が

車の車検証が見当たらないんだけど、どこにあるの?車の中にあるのが普通なんだけど、これ誰の車?

この一言だけで怒るほど短気ではないと自負しているが、さすがに開口一番でこの発言は塩対応すぎると思う。

 

車検証はダッシュボードケースの中にあったのだが、事故の衝撃で開かず、すぐに取り出すことができなかった。そこで警察官にはダッシュボードケースの中に車検証などがあることを伝えると、「車検証ないのは困るなー^^」と言われたのだ。

 

さすがに頭にきたので、つい言い返してしまった。

Ka`s(かーず)
車検証、車検証って言う前に、体は大丈夫ですか?って気が使えないのかよ。警察官はそんなに偉いのでしょうか?え?来てやってんだからありがたく思えっていう態度が気に食わないですね。車検証がないと困るのはわかるけど、気遣い1つもできないとか人間としてどうかしてますよ

もっと色々言っていた気がするが、確かこんな感じで言い返していたはず。

 

そんな塩対応の中、実況見分がスタートした。

ブレーキ痕でどちらが悪いかわかるでしょ?

実況見分とはこんなにもクソなのかと思ったのが、ドリフトで走っていた相手のブレーキ痕をみれば圧倒的に僕が被害者であるとわかるはずなのに、あたかもコチラが突っ込んだのではないか?という見解を示しだした。

 

ドリフトを見たことある方なら理解して貰えるかと思いますが、ドリフト直後の道を見れば、通った道筋がくっきりわかるほどブレーキ痕が残っているものです。

しかし、それを見ても警察官は「これが相手のブレーキ痕?こっちはあなたのブレーキ痕?これだけだと、どっちに非があるかわからないんだよね」とほざいてた。

 

この時に僕は思ったのだ。

ドライブレコーダーさえあれば、この口減らずの警察官を一瞬で黙らせられるのに。

相手のナンバーなんぞ見えるわけがない

結果的には相手が逃げていることもあり、こちらが被害者であると納得してくれたわけですが、ここでもドライブレコーダーがあればと感じた。

 

警察官から相手のナンバーを見ていないか聞かれたのだが、見えるわけもない。

 

交通事故は突然の出来事だし、昼間でなければ、深夜1時過ぎの出来事だ。周りには街頭が等間隔で設置されているが、とてつもなく暗い道でナンバープレートなど凝視しても見えづらいほどであった。

そんな中、ナンバープレートをチェックし、すべての数字を記憶し、警察官に伝えるなど、僕には到底できなかった。

もし、ドライブレコーダーで事故当時の状況を記録できていれば、相手の車種やナンバー、そして過ぎ去る傾奇者の姿まで映像で説明できたかもしれない。

そう思うといまでも悔やまれる。

リアバンパーの破片が唯一の証拠

実況見分で相手の車のリアバンパーがごっそり落ちていることに救いを感じた。

これが唯一の証拠であり、相手を特定するための手がかりでもあったのだ。よくテレビで放映される「警察24時」などでこういう車体パーツから相手を特定し、逮捕に至る過程を見ていたので、とても期待が高まったのは事実です。

これがドライブレコーダーの代わりになるので、リアバンパーは神が僕に与えてくれた唯一の存在であった。

実況見分の結果

最終的に実況見分では以下のようにまとめられる。

  • 圧倒的に相手が悪い
  • リアバンパーの回収
  • 相手はドリフトで突っ込んでいた
  • 僕は必死に避けようとした

もちろん、実況見分のあとは被害届を提出することになった。当たり前だ。これだけの損害を受けた僕は、身体的にも精神的にもストレスを感じぜざる得なかったからだ。

「どうか、犯人を見つけてください!お願いします!今日はありがとうごいました。」と警察官に挨拶をし、僕は自宅へと帰ったのだった。

ドライブレコーダーは義務化したほうがいい

今回の一件以来、僕の両親も僕自身もドライブレコーダーは絶対にあったほうが良いという考えになりました。

実況見分での説明資料としても有効活用ができるのもそうなのですが、当て逃げしやがった相手を特定する資料にもなるので絶対にあったほうがいいと思っています。

むしろ、義務化してもいいのではないと思っているくらい重要な存在。

 

今回は、この後の出来事については話しませんが、いずれ後日談を書こうかと思っています。ちなみにこの時の犯人は結局のところ見つからず、警察に問い合わせても「捜査をしましたが、特定することができませんでした。」と返答を貰っています。

このことからもナンバープレートを撮影できていれば、相手の特定もスムーズに行なうことができるドライブレコーダーは必需品の1つであるともいえます。

もしもの時はいつ来るのかわからない、備えあれば憂いなしと言われるように、装着して損なものではない

僕の実話でしたが、ドライブレコーダーの重要性について理解いただけたかと思います。まだ付けていないならば、早めにつけることをオススメします。

追記

後日談を書きました。

事故後の話で警察による捜査も一切あてにならないことが何もよりもショックだったのです。当時の精神的なダメージも大きく、テレビでの警察特集みたいに華麗な逮捕禄になると思っていた時期もありました。

そんな内容を書いているものです。

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