今回は『ATGOIN-BT565M』というBluetoothイヤホンをレビューさせていただきます。
スポーツに適したBluetoothイヤホンはいくつか持っていますが、今回紹介する『BT565M』も耐汗性に優れたIPX6規格を採用しているようです。マラソンやジョギングで汗かくと「イヤホンが壊れるかもしれない」と心配になるのは僕だけではないはずです。
というわけで、『ATGOIN-BT565M』を使ってみて、いろいろと調べてみたので紹介していきます。
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ATGOIN-BT565Mの製品概要
リニューアル版と旧型の2種類が販売されていますが、提供頂いたのはリニューアル版となります。
【リニューアル版BT565Mの特徴】
- AAC&apt-Xに対応
- IP66で防塵・防水性
- CVC6.0のノイズキャンセリング(通話時)
- 連続再生時間8時間、待機のみは175時間
- Bluetooth4.1で通信の安定性あり
スポーツ向けとしての性能
マラソンなどで利用するスポーツ向けのBluetoothイヤホンとしては優秀な部類かと思います。
防水性もIPX6ということで、汗などからイヤホンを守るので充電部位が使えなくなるということはないでしょう。
ただ、雨などの悪天候の時に利用するのにはIPX6だと不十分なのは意識しておきたいところです。
*JIS規格で試験してるかどうか不明なのでメーカー側の主張を掲載
iPhoneにも対応するコーデック
コーデックもAAC&apt-Xに対応しているため、Androidを使っている人だけではなくiPhoneを使っている人にも音質や遅延などに恩恵がありますね。
取扱説明書には「対応コーデック:apt-x」と記載され、手書きでAACと書かれていたのには物凄い不信感を覚えました。(苦笑い)
BluetoothチップがCSR8645を採用しているため、AACには対応しているのですがおそらく記載するには大人の事情が絡んでいることかと思います。それでもAACが本当に対応しているか簡単に調べることが難しいこともあり、手持ちの機器で調べましたが一応AACに対応しているのは確かであるようでした。
BT565Mを使ってみた感想
外観のデザインなど同じようなものがあるのでそちらと比較しながら使ってみました。
比較対象は『Taotronics-TT-BH07』で機能的にもほとんど同列かと思います。結果的には今回紹介する『BT565M』のほうが音質的にも優れていると感じました。
2種類のイヤーフックで好みのフィット感が調整できる
付属品には2種類のイヤーフックと3パターンのサイズがそれぞれありました。
耳の大きさや好みのフィット感に合わせて調整できるようになっています。
フィット感は以前レビューした製品(どれとは言わないが)と比べ物にならないほど良かった。シリコン製のイヤーフックはしっかりとしたフィット感がなければマラソンのような運動でも耳から外れてしまうことも・・・
それだけフィット感は重要な部分でもありますよね。
BT565Mは軽めに装着するタイプではなく、耳の奥に押し込む密閉型となっていてフック部分もシリコン製ながらしっかりと固定してくれていました。逆に言えば、密閉型で外の環境音が聞こえづらくなってしまうので交通量の激しい場所での利用には厳しいかもしれません。(車の音とか聞こえなくて危険だから)
個人的な話ですが、この梱包されていたイヤーフックに同じ向きのものが入っていて「え・・・同じものが2個あるw」という梱包ミスがありました。もし購入した際は付属品のチェックもしっかりしたほうがいいでしょう。
同じような性能のイヤホンと聴き比べてみた
比較対象の機器とBT565Mを聴き比べててみたところ中音域・高音域がクリアに再生されていました。再生端末はiPhone7でしたが、はっきりと鮮明の差を感じることができたわけです。
この手のイヤホンは低音重視と謳うものが多いのですが、中音~高音がクリアになっているのは驚きました。
正直なところ利用する前は「どれも低音重視なんでしょ?はいはい」とバカにしていた部分はありましたが、使ってみると意外な結果だったので時代の進歩のようななにかを感じる部分も・・・TT-BH07でもCSR8645を採用しているかと思いますが、こんなにも違うものなんでしょうか・・・
一応簡易的な測定もしてみた
完璧な音響測定機器はありませんが、簡易的な自作マイクにて2つのイヤホンを測定してみました。素人で勉強不足ではありますが、比較するくらいには利用できるかと・・・(キャプチャーし忘れたので画像なくてすまん)
結果的には中音域ははっきりした差が見られて、高音域は多少良い感じでした。低音域は比較対象に劣っていましたが、全体的のバランスをみればBT565Mのほうがバランスに優れているイヤホンであるとわかったので、バカにして申し訳なかった感がありますw
音飛びについて
実際に使っている中では音抜けすることは一度もありませんでした。Bluetooth4.1なので通信が安定しているからなのかわかりませんが、音抜けといった現象は見られませんでした。
通話にも使ってみたのですが、聞こえづらくなるということがなかったので問題なくりようできるかと・・・ただ、少なからず遅延はあるので音ゲーなどのような遅延に敏感なゲーム等で利用できるものではなかったです。動画などではリップシンクで再生されるものが多いのであまり気になることはありませんでした。
普段使いにおいては問題なく利用できるといったところです。
シャツフックで落下防止できる
付属品の中にシャツフックがあり、これを落下防止に使うことができるようです。写真では胸ポケットに挟んでいるのですが、本来は首もとに挟んで使ってイヤホンがどこかにいってしまないようにします。
シャツフックのほかにアジャスターも付属されていましたが、本体が物凄い長めのコードではないのであまり出番はないかと・・・。再生機器とイヤホンがコードでつながっていないBluetoothイヤホンは、落としてしまうことが一番の欠点なのでこういった付属品は活用したいですね。
コントローラー部分は細め
再生ボタンなどのコントローラー部分は細めのデザインで、平たいコードより一回り太めとなっています。
ボタンの間隔もほどよく離れているので誤って操作してしまうことはありませんでした。ただ、コントローラー部分が太めが好みという人にとっては違和感を感じることもあるかもしれません。
さいごに
ATGOIN-BT565Mを紹介してきましたが、最終的に良かった部分と微妙だった部分をまとめておきます。
【良かった点】
- AAC対応にも対応している
- 全体的にバランスの良い音質
- フィット感が想像してたよりも良かった
【微妙だった部分】
- Bluetoothの宿命『遅延問題』はある
- マルチペアリング時の挙動が怪しかった
- 外部音が聞こえづらくなる
低価格帯のBluetoothイヤホンは似たような製品も多いですが、バランスのとれた音質のイヤホンはなかなか出会わなかったのでBT565Mはそういった点はかなり良い部類かと思います。スポーツ時の利用を想定して利用するのであれば、フィット感も音質も低価格で概ね満足できる製品でした。