若者のキーボード離れが進んでいる。Twitter上でそんな話題を見かけました。
世の中の動きがキーボードを滅ぼそうとしているかもしれない。入力デバイスの筆頭であったキーボードに代わって、スマホのフリック機能や音声入力の精度が向上していることが目に付くようになってきたと感じています。このまま技術が進歩すればキーボードは時代の変化とともに古代の兵器のような扱いになるのではないかと。
顕著になるキーボード離れ
いまの大学生はレポートを書くのにパソコンではなく、スマホで書いているらしい。スマホでレポートを書く人たちは、みな口をそろえて「スマホで入力したほうがラク」と言う。
スマホには補助機能として、予測変換がついている。この予測変換機能を使えば、単語を入力しなくても自動で変換してくれる。たしかに、ラクだ。
以前、夕方のニュース番組の特集で「スマホとキーボード入力のどちらが速いのか?」という特集をやっていたのを思い出した。
内容は、とある企業で新卒の新入社員と中堅職員がそれぞれスマホとキーボードを使って同じ文章を作成してもらい完成させる速さと誤字率を競うという内容だった。勝敗については、スマホが圧倒的の勝利だった。もはや、キーボードを使うことで入力業務が非効率になることが実証されてしまったわけです。
誤字率に関しても、予測変換できちんとした単語を入力できるスマホのほうが圧倒的に有利であったとしかいえませんでした。
入力の速さがスマホを使ったほうが速いということになれば、ますますキーボードの存在価値が薄れてくるのではないかと。
誤字の概念が変わってくる
予測変換が優秀なスマホのフリック入力であるが、誤字を入力してしまったときにキーボードのそれとはまた別ものになってくると感じた。
キーボード上の誤字でいうと「~過ぎる」を「~すぐる」と入力してしまったり、「~でした」を「~ですた」としてしまうようなことが挙げられると思います。しかし、スマホのフリック入力ではこういった類の誤字は起こりづらく意図的に入力しなければ出てこないはずです。
こういった、あるあるな誤字が古文のような扱いになってしまうのはどこか寂しさを感じてしまいます。
パソコンの普及率が低下している
普及率を確認してみたところ、スマホ・タブレット端末に関しては右肩上がりで向上していることがわかります。パソコンについては、じわりとではありますが前年度に比べて下がる傾向があります。
一般家庭におけるパソコンの利用が将来的になくなってしまうのではないかと思います。さらに技術が進むことで普及率がさらに減少速度を増していくのではないかと思います。スマホとパソコンの普及率がクロスした時に大きな変化があるのではないかと予想しています。
スマホがパソコンの普及率を追い越すのも、そう遠い未来ではないですね。
デバイス環境が変わってきている
スマホの勢いが増すことで、入力デバイス環境が変わってきていると感じています。
入力デバイスといわれたらどんなもの?と聞かれたときにイメージするのは「キーボードやマウス」だよって答えます。しかし、環境の変化でこれらの入力デバイスは不必要になってきているのもまた事実です。
キーボードの代わりになるデバイスの登場
入力デバイスの代名詞として活躍してきたキーボードに代わって、フリック入力できるデバイスが登場してきました。キーボードを上手く扱えない若い人向けに馴染み深いフリック入力を中心とした入力デバイスで、通常のスマホにはない特殊キー「alt」や「Shift」「Ctrl」などがあり同時押し機能にも対応しているという。
キーボードのタイピングに自信はないけど、フリック入力の速さなら誇れるという人は長所を伸ばす意味でもキーボードを捨ててこっちを使うほうがいいかもしれない。
「Flick Typer」で注目するべきなのはサイズです。キーボードとは比べ物にならないほどの小さいサイズで重さはわずか50gだと言う。キーボードは基本的に両手を使って操作をしますが、これなら片手での操作もらくらくにできる。
Amazonで購入可能です。価格は9,980円です。
そもそもマウスも必要なくなってきてる
パソコンを操作するのに必要不可欠なのがマウスですが、こちらも古代の代物になってくるのかもしれません。スマホのディスプレイ操作を思い出してみてください。マウスって使いますか?
使わないですよね、そう「タッチディスプレイ」・・・この存在がマウスを消そうとしているのではないかと思っています。
いまのノートパソコンってタブレット型の商品が多いように感じます。マウスを必要とせずに画面操作を行なえる。OSもタッチディスプレイに対応したものも出現してますますデバイス環境が変わってきていると。
おわりに
やはりいまの環境が永遠に続くと考えにくいですが、いま使っているキーボードやマウスが過去のモノとして扱われるのはすこし寂しいと感じてします。だからといって、過去のモノにすがり続けていても便利な世の中を快適に過せるとわけではありません。
時代の変化とともに愛用するデバイスを変えていったほうが、変化の早い世の中に順応するには必要なことだと思っています。変化に対応しなかったときの怠慢はかならずどこかでツケが回ってくるはずです。そんなことを思いながらキーボード離れについて考えていました。
やはり、デバイス環境は時代のニーズによって大きい節目を迎えているのかもしれませんね。